第7回 花火大会の楽しみ方
第7回は、「花火大会の楽しみ方」です。
花火の楽しみ方のコツを考える場合、大きく分けて3つの要素があります。
1.情報戦
2.混雑対策
3.浴衣
1.情報戦
花火の情報をさらに細分化すると、・花火大会の開催情報(いつ、どこで、どんな花火大会があるか)
・花火がより楽に見られる場所(または観覧席や屋形船など)
・穴場情報
・花火の種類や花火師・打ち上げポイントなど、花火そのものの情報
・花火終了後の交通や飲食
ということになるでしょうか。
都市部で開催される大会の情報は、地域の情報紙(○○ウォーカーやぴあなど)が詳しかったですが、多くが休刊に追い込まれています。
今は、ネットで全国の情報が一覧できるので、かえって便利かも。
・全国花火大会(WalkerPlus)
花火の種類などの情報は、花火通はもちろん、写真を撮影される方には重要な情報です。パンフレットがあるならもらって(買って)おきましょう。
情報に関連してですが、盲点なのはトイレ。
場所を確認しておくのは基本ですが、せっかくいい場所を確保しても、トイレに行きたくなれば意味がなくなります(つまり、トイレに行列してるうちに花火大会が終わるということ)。
ビールなどアルコールは終わるまで控える、脱水症状にならない程度に水分は控えめにする、などの対策が必要でしょう。
2.混雑対策
自宅や友人の家などから眺める、穴場を見つけた、観覧席や屋形船をゲットできた、という方はいいとして、花火大会に混雑はつきもの。花火大会は、
・比較的狭いエリアに大量の観客が押し寄せる
・定刻(夜9時頃)に終了後、一斉に帰宅する人があふれることから、一般的な都市部の祭り以上に混雑対策には真剣になる必要があります。
明石の花火大会での死亡事故の教訓を絶対に忘れてはなりません。
基本は、
・最初は、あなたの家の近くなど、地理に明るい場所の花火大会へ行くのが最良の混雑対策。
・早め(場所にもよるが、遅くとも開始2時間前)に着いて、終了後1時間くら待ってゆっくりめに帰る(電車の時間が許せば)。
・地図や情報誌やネットなどで、あらかじめ抜け道を研究しておく。
(通常みんなが使う駅のとなり駅、など)
・できれば、地元の友人など、事情に明るい人と楽しむと良い。
あと、混雑と関連しますが、当日、会場周辺では携帯電話はほとんどつながらない、つながればラッキー、と思った方がいいでしょう。スマートフォンのナビ機能も携帯の電波を使うので、同様に要注意。土地勘がない場所の花火大会はさけるか、紙の地図を持参した方がいいでしょう。
オフライン表示が可能な地図アプリを使ったり、家でGoogle Mapをプリントアウトして持参するのも賢い方法です。
コミケに行く人がとってる対策で、「はぐれたら、決められた場所に決められた時間で待ち合わせ」を事前に打ち合わせしておく、古典的な方法が意外と有効だったりします。
3.浴衣
花火大会といえば、浴衣ですよね。
浴衣の買い方は前回紹介させていただきましたが、特に夏祭りが意外と少ない関東圏では、花火大会が、浴衣を着ていく最大の場所。
ただでさえ混む花火大会で、慣れない浴衣は、時として悲劇を生むこともあります。浴衣をより楽しむためのコツを紹介します。
・できれば花火大会前に、普段から浴衣に着慣れておく。着ていく場所がなくても、家の中で着るというのもありです。何気ない日常生活も、慣れない着物で過ごせばちょっとした冒険。
・歩き慣れるまでは、徒歩の所要時間を洋服の約2倍に見積もるそれだけ歩くのに時間がかかると思った方がいいでしょう。
女性だけ浴衣で、男性は洋服という場合、うっかりするとおいて行かれることもありますので特に気をつけましょう。
・慣れない下駄対策
慣れておくのが王道の対策ですが、鼻緒を柔らかくしておく、現地までは足袋をはく(浴衣に足袋はどうよ、という意見もあるが)のも、小手先の鼻緒ズレ対策としては有効です。女性ならサンダルやミュール、男性なら雪駄をはくのも手です。
●花火大会の裏技など、さらに詳しい情報はこちらが参考になります。
「日本の花火」
今回の記事を作るのにも、実はいくつか参考になりました。ありがとうございます。
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