第6回 初めての浴衣の買い方
第6回は、「初めての浴衣の買い方」です。
祭りにおける浴衣の場合、大きく分けて3つのタイプがあります。
1.祭りや花火大会の見物用に着る浴衣
2.踊りの稽古で着る浴衣
3.祭り衣装としての浴衣
1.は、もともと夏の湯上がりや普段着にしていた着物。
呉服店・デパートのみならず、スーパー・洋服のブティック・ホームセンターなどでも既製品の浴衣が大量に出回っています。
夏祭り見物や花火大会に最適です。
男性の浴衣、最近の流行は、無地・縞・格子など、普通の着物のようなシンプルなデザイン。これなら6月や9月など、浴衣の時期から微妙にずれても安心して着られます。
例えばこんな感じ(詳細は写真をクリック)。
【買い方】
・既製品の浴衣
売り場に行き、自分に合う寸法を選び、その範囲で好みの色柄を選んだ後、レジへ。普通の洋服を買うのとあまり変わりません。
寸法が分からない場合、店員に聞けば最適なサイズを教えてくれますので、できるだけ着る本人が行きましょう。
最近は減りましたが、稀に買うまで離さないと取り囲む店もあるそうです。悪い噂の店へは行かないこと、どうしても断れない人は、断れる人と2人以上で行くか、ネット通販で買うようにしましょう。
楽天市場で「浴衣」を探す
・反物から仕立て(オーダー)
伝統柄や着心地にこだわりたい人、体型的に既製品が合わない人はこちらを選びます。主に老舗呉服屋さんに多いです。
反物を選び、採寸してもらい、1ヶ月くらいして完成品を受け取ります。自分で和裁する人や、知り合いの和裁士がいる人は、反物自体をお持ち帰りすることもできます。
反物単体が今は希少な上、仕立て代金もかかるので、合計で1着3〜5万円くらいになります。1着1000円前後の激安既製品浴衣もあるなか、どうしても割高感があります。
仕立て完成までに1ヶ月前後かかるので、お祭りで必要な人は、逆算して早めにオーダーしましょう。特に、姫路や大阪の浴衣祭りに着たい人は遅くとも5月下旬までには店頭へ。
2.の踊りの稽古で着る浴衣
こんな感じの浴衣です(詳細は写真をクリック)。
踊りの師匠から直接指定されることもあるので、習い始める前にあらかじめ教室に確認しましょう。特に指定がなければ、1.の浴衣と同じ買い方をしてもいいでしょう。
踊り稽古用の浴衣には、このページの写真にあるような、白地に紺色の柄物という、いかにも浴衣的なものが好まれているようです。
(お祭り用品入門>着物・浴衣)
なお、夏以外に踊り稽古用の浴衣を探すなら、呉服屋の店頭では入手困難なので、ネット通販の利用がおすすめ。
3.の祭り衣装としての浴衣は、法被(印半纏)同様、町(団体)でまとめて誂えられることが多いので、各参加者個人が考える余地は少ないです。
ただ、新たに祭りやイベント・チームを立ち上げ浴衣を誂えるなら、最寄りの着物屋さんよりも、祭り衣装に明るい業者に相談してみましょう。特によさこい系の踊る祭りなら、それに強い専門の業者がいくつもあります。
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