【神輿みたまま】狭山市八雲神社例大祭 平成11年 7月18日

★ 情報提供者:はっちゃん

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 7月18日(日)は狭山の八雲神社の例大祭でした。
 この祭りは古い古い神輿を水をかけながら担ぐ楽しい祭りです。3年ぶりに
行ってきました。
 西武新宿線狭山市駅から徒歩約5分、八幡神社は境内に結婚式場をもつ、大
きな神社です。そこの境内の一角、神楽殿の脇に牛頭天王様をまつった八雲神
社があるんです。最初に来た年には事情がわからなかったはっちゃんは「なん
で神輿が横を向いて据えられているんだろう?」と思った位です。
 
 
 11時半集合で、渡御の安全を祈願する神事が始まります。
 神輿の堂の戸が全部なくなっていて、お社の中が丸見えです。神輿の中に紙
で造った御幣が据えてありました。先程御霊移しの神事が行われていましたか
ら、あの御幣が御神体なんでしょうか?神主さんの丁寧なお払いの後、玉串奉
典。氏子総代、各同好会長はもちろん、交通安全協会から、狭山警察署まで呼
ばれました。警察の玉串奉典は珍しいですね。担当の警官も初めてらしく、神
主さんに段取りを小声で教えてもらいながら無事神前に榊を奉納しました。
 
 神事の後、閂かわりに神輿の堂にきっちりと晒を巻いて、いよいよ渡御開始
です。あれあれ?いつもはまっ先に一杯になる前棒ががらがらですね。そのわ
けはすぐにわかります。神輿があがってすぐ八幡様の前で神輿を一差した後、
神輿は境内を出て行きます。ととたんにホースの水が飛んできます。オヤオヤ
いつも端棒争いをしている連中が今日はホースの先端をにぎって水賭けごっこ
ですね。参道をおりて、最初の町会の集会所に差し掛かった時には、もうバケ
ツの水がバシャバシャ、ホースがジャンジャン。神輿に取り付いている連中は
頭から足袋迄びっしょりです。
 渡御の沿道沿いの民家では、ホースを構え、バケツを持った氏子さんが待機
して、我々担ぎ手に頭から水をかけてくれます。それどころか、半纏を着た連
中が神輿の先回りして、沿道の民家を尋ね回って、水を所望してしている始
末。梅雨明け間近の曇天のこの日、神輿を担ぐには蒸し暑すぎる陽気。水をか
ける方もかけられる方も、快適な一瞬なんです。
 

 100年以上は経った古い神輿です。台輪で4尺の大神輿ですが、赤、黒の漆
塗りは下地からポロポロはがれています。ところどころに下地の布貼りが見え
ますから、しっかりとした職人の本格的な仕事だったのでしょう。屋根の垂木
もところどころ抜けています。堂は四本の柱だけで立っていますから、担ぐ度
に屋根がゆらゆら揺れています。もう修理は出来ないんでしょうから、大切に
そっと使い続けて行くほかなさそうです。水掛けでたっぷり塗れた神輿は神社
の神楽殿で乾く迄安置されるのだそうです。

 4時過ぎに渡御を終え、神社に帰ってたっぷりの水を浴びて神輿を納めた後
から、我々担ぎ手は、近くの銭湯の入浴券をもらいいます。汗を流し、濡れた
衣服を着替えたあと、さっぱりとして結婚式場で直会。

 梅雨明け直前の、牛頭天王様の厄よけ祈願のお祭りでした。 
 
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。




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