【神輿みたまま】富岡八幡宮の水掛け神輿

★ 情報提供者:はっちゃん

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 ホントすっきりしない関東地方の夏ですね。もう秋になっちゃうんですね。
 
 でも久し振りに陽が照った、8月16日(日)はっちゃんは深川へ行って来まし
た。ご存じ富岡八幡宮の祭です。
 各町会の神輿の連合渡御が朝早くから繰り広げられ、永代通りが神輿と人で
埋め尽くされる「本祭」は来年でして、今年は各町会毎に神輿を出す「陰祭」
でした。それでも、水掛けまつりの醍醐味は堪能することが出来ました。
 ではいつもの報告はじめます。
【八幡様の境内で】
 大人の神輿がでるのは午後からなんですが、はっちゃん達は、午前中から行
ったので、缶ビール片手に、時間をつぶします。

 まずは神輿の鑑賞から。
 宮元町会小神輿 延べ屋根。塞賤受けも小さく5枚、平屋台、台輪一尺か
な。ホントにかわいい神輿です。担ぎ棒だって直径4cm位。子供神輿は午前中
にも出るので、幼稚園位の腕白坊主が一所懸命担いでいます「ワッショイ、ワ
ッショイ」
 宮元町会中神輿 唐破風屋根。本格的な神輿。大きさ1尺5寸位。これだっ
たら、大人が担いでもおかしくないですね。小学生、中学生位が担いでいま
す。本来なら中高生位に担いでほしいのでしょうが。
 宮元町会大神輿 延べ屋根。平屋台。大きさ2尺5寸。水掛けまつりの神輿
にもかかわらず、総漆塗りの神輿。胴も全面が金箔貼りの彫刻で、飾られてい
ました。後で、渡御の時に町会の人が言ってました。「塗りの神輿は、乾かす
のが大変なんだよネ。それと、かならずなんかなくなったり壊れたりしてるか
ら、修理費が嵩むし。」
 二の宮 神輿蔵の中に飾ってありました。総金箔貼りの大神輿大きさ4尺5
寸。二重台輪で担ぎ棒を通す台輪は4尺7寸だそうです。(宮神輿名鑑より)
6点棒でかつぐ神輿です。去年御披露目だったようですが、次はいつ担ぐんで
しょうか?再来年を「御本社祭」と言うことにして出すんでしょうね。
 一の宮 二の宮のとなりに飾ってありました。大きさ5尺だそうですが、二
の宮と比べると、一割り程度の違いじゃないですね。(もちろん単純に一辺が
一割り大きくなるだけで、体積では1.33倍になってしまうんですけどね)高さ
が高いんです。重心が高いからうんと担ぎにくいんでしょうね。やはり、一度
担いだだけであとは出ていないというのも、解る様な気がしますね。10億の神
輿だそうですけど台車の上に載っていました。鳳輦になっちゃうんですかね?

 続いて、境内での奉納剣道大会をちょっと見ます。剣道は全くやったことが
ないはっちゃんですが、炎天下でやる試合は大変な体力がいるんでしょうね。
防具をつけての試合は、見ているだけで熱が出てきそうです。水掛けまつりで
は、暑いほうが歓迎ですが、剣道をやるほうとしては薄曇り位がいいんじゃな
いでしょうか。

【宮元町会】
 午後2時半。神輿の出る時間になって、最初に行ったのが、富岡一丁目・宮
元町会です。
 宮元町会に行ったのは「祭道」のI氏、Y氏、T君とはっちゃんの4人。こ
のうちI氏Y氏が町会の半纏を持っているので、二人が神輿から抜けていると
きに、T君とはっちゃんが半纏を借りて神輿につく段取りです。もちろん、町
会半纏を着ていないものは、一切神輿につけない決まりだからですね。なん
せ、子供神輿でもきちんと宮元の半纏を着ていますから。

 さっき、境内で見た神輿が、永代通りの鳥居前に据えてあります。 
 一本手拍子を打って、神輿が上がります。一旦神輿を下げてすぐ差しあげ
て、それから担ぎはじめる、独特の担ぎです。「ソーラ、ソレ、ソレ、差せ、
差せ、差せ.....(直って)わっしょい、わっしょい」残念ながら舞い上げは
ありませんでしたが。
 すぐさまホースでバケツで水が飛んできます。「アッ冷たい。でも気持ちい
い。」かつぎと掛け声はもちろん深川流の「わっしょい」です。

 半纏・担ぎ方等の決まりが厳しい深川でも、宮元は特に決まりが厳しいほう
で、したくも厳しく決められています。半纏の下は、晒の胴巻きまたは白の鯉
口シャツ。色もの厳禁。そして、白半ダコ(半股引)もしくは白パンツで、長
い股引き及び、ふんどし厳禁です。正直この締め込み禁止には参りました。足
が非常に窮屈で動かしにくいし、暑苦しい。やっぱり、神輿にはふんどしです
ね。

【牡丹二三町会】
 宮元町会の最初の一区間を担いで神輿が休憩に入った後に、「祭道」のM会
長達が行っている牡丹二三町会に移動しました。
 こちらは、半纏が一枚余裕があったし、後にいる限りは白シャツでも黙認だ
ったので、T君とはっちゃんはこのまま、こちらで担がせてもらい、宮元の半
纏を持っているI氏、Y氏は宮元へ戻って担ぎました。締め込みでもokの牡
丹町会のほうが、ずっと担ぎやすいもんですから。半ダコの下に締め込みをし
ていたはっちゃんは、すぐ半ダコを脱いじゃったんです(^_^)ゞ

 八棟造りの屋根、台輪で二尺八寸、二重勾欄、堅木の白木造り。堂々とした
古い神輿。もちろん戦前の作品でしょう。ズシッとした重量のある神輿です。
各棟に豊かな表情の獅子頭が1面づつ、都合4面乗っています。丁度鬼瓦の感
じですネ。

 町の境界がすべて川と運河で仕切られた、牡丹二三町会。当然ながら、すべ
て橋の真ん中で折り返します。本棒と添え棒の間を広めに作った神輿は結構幅
があります。橋の真ん中で差し上げて、慎重に折り返して橋の袂まで戻ったと
ころで、盛大な水飛沫。水を掛けるほうも結構コツがいるんです。ちゃんと上
から掛けないといけません。横から掛けられると、担ぎ手の耳に水がはいっち
ゃうんです。
 丁寧に町会内を渡御。牡丹二三町会の神輿が納まったのは、夕方7時過ぎで
した。
 いやぁ〜。やっと夏祭しました。
  
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。



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