【神輿みたまま】駒留八幡神社例大祭

★ 情報提供者:はっちゃん

トップ >> LIB05 はっちゃんの祭見たままリポート トップ >> 当ページ

 こんばんは ひきつづき10月19日(日)の神輿報告です。小関睦さんとわかれ
て、ひたすら環七を走り、上馬へ急ぎます。毎年10月第3週は世田谷の駒留八
幡神社の例大祭です。
【御膝元】
 ここは祭道のM会長の御膝元なので、他の神輿をことわっても、毎年担ぎに
御邪魔します。御邪魔する町会は「上馬東西睦」さんです。この町会は環状7
号線という大幹線道路に分断されているので、東と西で年番を決めて半分づ
つ、神輿の町会渡御を執り行っています。今年は東町会が年番で、中里通り商
店街に神酒所がありました。
 石神井からの遠征組は、集合時間に遅れること約1時間。午前11時に神輿に
追い付きました。去年と同様、小さな団地の駐車場に神輿が休んでいました。
祭の役員さん達、町会さん、M会長はじめ「祭道」の会員、が我々を歓迎して
くれます。我々は朝一箇所宮出しをしてきた旨話して遅れた詫びをいいます。 
 まずは「駆けつけ2杯の缶ビールとなりました。」(実は神酒所から神輿に
追い付くまでに、歩きながら1缶飲んできたものですから)ふぅー...朝酒は
廻りますネ(^_^);;
 あれ?はっちゃんの会社のT君が来てませんね。電話もかかってこないよう
ですし。どうしたんでしょう?来年正会員に推薦するために、会長に会わせて
おこうと思ったのですが。仕方なくはっちゃんは彼が来たときのために2枚半
纏で担ぎます。(これって、すっごく暑いんです)
 神輿を担ぎながら、観察します。延べ屋根、勾欄造りの大きさ2尺5寸程度
でしょうか。浅草宮本謹製の漆塗神輿ですね。
【おチビちゃんの英才教育】
 午前中の渡御も終わりにさしかかり、神酒所に戻る少し前から子供達が神輿
に乗りました。姉弟のふたりです。姉さんのほうは小学2〜3年位かな?上下
そろいの鯉口・股引・腹掛姿。男の子は幼稚園の年長さん位でしょうか。青い
締め込一丁で紺の鉢巻姿。暖かい日差しが肌に気持ちよさそうです。
 この男の子、先程の休憩の後、お母さんの押す荷物運搬用のベビーカーに乗
せてもらって御機嫌だったんです。ところが、お父さんに見っかって「てめぇ
こんなところでボヤボヤしてんじゃねぇよ。」と一喝。いささか涙雨が降りそ
うな様子だったのですが、何とか機嫌を直して、登場と相成ったようです。親
子4人みんな祭支度で出かけてくるのですから、大変な祭一家ですね。両親の
半纏から見ると恵比寿の同好会さんのようです。う〜ん。あのちびちゃんは根
っからの祭好きに育つのでしょうネ。
【午後の渡御】
 今年から宮入が1時間早くなったと言うことで、昼食休憩は40分に短縮さ
れ、午後の渡御開始は12時40分でした。東町会の年番の午後は、明治薬科大学
から世田谷小学校方面を渡御します。M会長のお店の前では神輿を差してご挨
拶をしてきました。休憩も若干短めに切り詰めて、午後の渡御が神酒所に帰り
ついたのは2時半位だったでしょうか。
 神輿はここからトラックに乗り環状7号の駒留陸橋の所まで移動です。道交
法では荷台に乗せた神輿の安全の監視のために、必要最小限の人数が荷台に乗
ることが認められています。そのため(?!)担ぎ手40〜50人もが荷台に乗ってい
きます。目一杯乗れるだけ乗っていますね。それでも半数位は歩きですが。
 トラックが世田谷警察署の前を通るときには、荷台のみんなで手を振って恒
例のご挨拶。「おまわりさ〜ん」立番のお巡りさんは見て見ぬふりです。
 この区間は歩いても15分くらい。担いでも充分渡御出来るのでしょうが、や
はり環七周辺の交通混雑を嫌う警察の意向でしょうか、毎年環七横断、246号
横断はトラックで移動していますネ。
【宮入】
 駒留神社は言い伝えによれば、その名のとおり、馬が留まった所で----鎌倉
時代に領主北条左近太郎が、八幡宮を建てようとした際に、馬に打跨がり、そ
の馬の留まる所こそ鎮座の地であると祈誓したところが、現在の地に留まっ
た。そこで宮を造営し駒留八幡神社として、祀ったのだそうです。
 駒留神社は古くからの由緒ある神社として、小高い丘のような鎮守の森を環
七脇に構えています。境内には拝殿はもちろん、神楽殿や多くの神輿蔵などの
建物が建ち並んでいます。今日は年に一度の祭の日境内は沢山の夜店が参詣の
人で賑わっていました。
 3時に各方面から神輿が駒留陸橋下にそろったところで、宮入が始まりま
す。今年の宮入は「東西睦」の他には「宮本」「茶屋睦」「十三睦」の4基が
集合。一番最初が我々「東西睦」の神輿でした。
 一番盛り上がると同時に一番喧嘩の起きやすい宮入です。役員も緊張してい
ます。残念ながら一昨年この祭で、他の神輿でもめ事が起きてしまい、解決す
るのに随分苦労したのだそうです。おチビちゃんはご遠慮願い、外棒は同好
会、中棒は町会ときっちり決めて、担ぎます。他の会が入って来るともめる元
となりやすいからです。
 最後の休憩の後、いよいよ宮入。境内入ってすぐの急な坂を神輿が上がって
いきます。全員が取りつき、盛り上げ、神輿を拝殿に正対させて差し上げて、
拍子木がはいりました。
 あとは他の3基の神輿の宮入を待つだけです。この待つ時間が結構退屈だ
し、寒いんですね。今年から一時間早くなって、暖かいうちに各神輿とも宮入
出来て大歓迎ですね。
【宮入終わって】
 宮入の盛り上がりの後、神輿をおいて帰るわけには参りません。「宮本」の
神輿だけは、宮入と同時に三本締めて、終わってしまいましたが、それ以外の
3基は来た道を町会まで戻ります。駒留陸橋までは担ぎ、陸橋から神酒所の一
丁手前まではトラック。そして最後の一丁は景気良く元気を振り絞って担ぎま
す。その頃、大活躍のおチビちゃんはきっちり半纏を着込んで、お母さんの押
すベビーカーに座って高いびき。お父さんも愛しそうに見守っていました。


    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。
 
photo-mikosi



目次へ