【神輿みたまま】小舟町八雲神社大祭

★ 情報提供者:はっちゃん

トップ >> LIB05 はっちゃんの祭見たままリポート トップ >> 当ページ

photo-mikoshi
 みなさん こんばんは  
 今年のゴールデンウィークは前半が飛び石で何となくパッとしませんね。で
もはっちゃん達「祭道」の仲間は連休最初の4月26日(土)東京都中央区日本橋
小船町(おぶねちょう)の祭りに行って参りました。
 いつも通りのみたまま報告始めます。

【御旅所】
 日本橋小船町は、地下鉄人形町駅から歩いて2分位の所にあります。
町内のポスターによりますと
   小船町 八雲神社 大祭  
      小船町 天王祭(御旅所)   
        24日・遷座祭 宵宮  
        25日・神輿渡御  
        26日・神輿渡御 還座祭
           御旅所 堀留公園  となっておりました。
 22日下見に行った時には、堀留公園には立派な御仮屋が最後の仕上げにかか
っていたところで、大きな神輿も据えられていました。
 最初、はっちゃんは、「24日に神様が神社から神輿に御移りになり、神輿に
乗られた神様が25日一日渡御なさり、堀留公園の御仮屋を御旅所として御泊
り。26日にもう一度町内を御練りになって、神社に御帰りになるんだ。」と理
解しました。
 ところが、中央区の地図をいくら探しても、小船町の八雲神社は見当たりま
せん。いったいどうなっているんだろう???
 集合時間の24日午後1時に指定の堀留公園にいってみると、御仮屋に、大き
く八雲神社の額が掲げられ、御仮屋の中には祭壇が作られ牛頭天王の軸が祭ら
れていました。すると、この御仮屋が八雲神社という事になります。
 じゃなぜ御旅所なんでしょうか?
 結論から申しますと、昔小船町にあった八雲神社は今はここにはなく、神田
明神にちいさな祠があって、普段はそこにいらっしゃいます。3〜4年に一度
の大祭の時には、町内に建てた御仮屋へ、神様が神田明神から出張なさり、神
輿で町内を渡御なさった後に、神田明神におかえりになるのです。そして、神
主さん達も神田明神から来ているのだそうです。直会のときに先輩から教えて
もらいました。
 あとで調べた本によりますと、小船町の八雲神社は関東大震災で神社、神輿
その他一切を焼いてしまったのだそうです。その後神輿や祭祀道具等は町の衆
の努力で復活しましたが、震災復興にともなって行われた区画整理にともない
神社の用地はすでになく、そこでよしず張りの御仮屋を建て、神様に御越しい
ただいているのだそうです。神様が、人間のための道路や公園の為に立ち退い
て下さったんですね。いやぁ〜いろんな神様がいらっしゃいます。

【昼の渡御】
 1時過ぎに上がった神輿は、小船町の町内を順番に渡御していきます。15分
渡御しては、5分休憩位のペースで進んでいきます。事前に聞いていた情報で
は、「半纏合わせに来た同好会が約50団体、参加者はおそらく7〜8百人いく
だろう」ということだったのですが、少し状況がちがいます。人はそれなりに
多いのですが、ややもりあがりがすくなく淡々とした調子です。
 神輿は、4尺の大神輿で屋根は大きな延べ屋根です。相当古い神輿のよう
で、金物の光は無くなっていましたが木彫りの竜も彫りが深くて立派なもので
した。四方に階をもつ、太めの囲垣と勾欄を持った形式でした。御仮屋から出
されたときは、瓔珞もついていたのですが、渡御の時にははずされました。ま
た非常に大きな鳳の足元が少し傷んでいるのか、休憩の度に頭が神輿に上がっ
て点検しています。「神輿師 後藤直光」の銘版が掲げられていました。
 ある大手銀行の支店前で休憩した後の一区間は、◯◯銀行小船町の半纏をき
た銀行マンの一団が前棒をとってがんばっていました。今日一日のための新し
い足袋と、半股引が真白くまぶしい一団です。
 昼の渡御は、1時から4時過ぎまで続きました。

【夜の渡御】
 神輿渡御の後半は5時からはじまります。最初一時間くらいはやはり、昼と
同じ様な淡々とした調子でしたが、6時になり、高張り堤灯に火がはいり、木
遣が歌われる頃からすこしづつ調子が変ってきました。どんどん、参加者が増
えてきます。それとともに担ぎにも勢いがついてきます。また、それまでは15
分に5分の規則正しいペースだったのが、全く休みが入りません。
 高張り堤灯は小船町を先頭に人形町一丁目芳久会・霞青会・堀留町一丁目・
本町壱丁目・室町壱丁目の各一対計12本の堤灯です。暗くなった町を堤灯を先
頭に神輿が渡御していきます。前の方は棒に取りつくのがかなり大変になって
きました。
 午後7時半最後の休憩。これから宮入りです。神輿頭から駕輿丁に注意があ
りました。宮入りは、前棒は町会半纏以外は禁止(高張り堤灯のあった6町
会)町会半纏もどんどん交替してほしい。後ろのほうは同好会も適当に入って
下さい。喧嘩は絶対禁止等々。
 そして、神輿が上がります。はっちゃんは先輩が手に入れてくれた「小船町
町会」の白半纏を「祭道」の半纏に重ねて二枚半纏にして、前棒に突っ込みま
した。誰か抜けるのタイミングを見計らい棒に取りつきます。すごい迫力、す
ごい圧力です。先程までの淡々とした渡御とは全く違って、勇壮な神輿になり
ました。女の子はそのままでは全く入れないので、脇についたガードが押し込
んでいます。はっちゃんも2度程入っては抜けましたが、3度目に入ったとき
に眼鏡が飛びそうになったので、その後はもう少し安全な中棒で、無事担ぎ終
えました。
 直会の途中で、暫く電気が消され、還座祭が執り行われました。
 御土産の弁当は、青島都知事の実家の弁当屋さん「日本橋 弁◯ 総本店」
の誂製品でした。
 途中の休憩で帰ろうかとも思ったのですが、最後までいてよかったです。今
度のこの町の祭りは「2001年」ですから。
 写真は神輿が、御旅所から町内に繰り出すところです。はっちゃんが撮りま
した。
 
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610でした。



目次へ