【神輿みたまま】石橋・宝珠堂
★ 情報提供者:はっちゃん
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除夜の鐘を神輿仲間とビールを飲みながら聞いたはっちゃんは、日の出を待
って、正月の着物姿の、かみさんを大急ぎで一枚だけ写真におさめて、いつも
の場所に駆けつけました。
元日の朝7時から「神輿同好会・江戸祭道」ほかの仲間が集まります。
今日最初の神輿は、栃木県石橋町の神輿屋宝珠堂さんが、毎年元日に出して
いる神輿を担ぎに行くものです。待ち合わせに少々手間取って、現地に着いた
のは9時半ごろだったでしょうか。駐車場は石橋小学校の校庭です。町をあげ
ての行事なのでしょう。急いで支度をして、宝珠堂さんの前に集まります。
挨拶・鏡割のあと恒例の餅蒔きが始まります。ビニールに入った紅白の丸
餅、鯉口、股引等のほか、お守りが蒔かれます。このお守りが今日最大のお目
当てなんです。小さい木札に「宝珠堂」の焼印が押され首からかける紐がつい
たお守りは、元日に此処に来なければ絶対もらえません。しかも蒔き物ですか
らほんの何人しかもらえないんです。でも神輿の渡御にこれを首からさげて担
ぐと、仲間内ではちょっといい顔が出来るんですネ。で...はっちゃんは残念
ながら拾えませんでした(・_・、)
さて蒔き物の後はこれも恒例、裸男の水垢離です。ふんどし一丁で桶の水を
かぶります。あらかじめ登録してある20名だけのはずなんですがほかにもう少
しいたようですね。最初暫くはこの人達だけが前棒を担ぐ事が出来ます。最高
齢還暦の年男。「まつり」の字の分だけ短く刈残して他はつるつるに剃りあげ
た男。まあすごい人がいます。一気に裸男が神輿について神輿が上がります。
裸男の体から湯気があがります。今年は暖かい年ですけど、それでも.....。
神輿は唐破風造りで白木、平屋台。大きさ3尺5寸位彫刻が非常にきれいな
神輿です。この神輿は台輪が二段になっていて上の台輪は大きさ3尺5寸で彫
刻と飾り金物がはいって中間が膨らんだ、普通の台輪ですがこれには短い飾り
棒しかはいっていません。本当に担ぐ棒が通っているのはこの下にもう一段在
る台輪です。この台輪は真四角の欅の板で出来た台輪で飾り金物だけが付いて
いて、大きさは4尺強高さ7寸位でしょうか。でも台輪が2段になっているた
め神輿の背が非常に高くなります。神輿の安定を良くするためでしょうか、横
棒が非常に長く組んである神輿でした。
もちろんおなじみの銘版「下野石橋 重要無形文化材保持者 小川政次」が
しっかり入っていました。この木札は去年 大泉商愛会、幡ヶ谷、練馬小関睦
等の神輿についていたのを見ています。今日出した神輿は、小川政次師が奥さ
んの為に作った神輿だそうです。先程鏡割のときに紋付きの上に半纏を着て参
加した年配のおっかさんでしょうか。奥さんのために神輿を作って毎年出すな
んて、大したもんですね。それに比べてはっちゃんは.........。
神輿が石橋駅の近くに差し掛かったところで、「祭道」「武の会」「百人睦」
の三会の連中は石橋を失礼して次へ向かいました。
はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。